竹墨画廊

竹ペンと墨汁のみで描く自作の絵を公開していきます!

竹と墨で描く絵画世界静嘉堂文庫美術館と曜変天目茶碗

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静嘉堂文庫美術館

 ーホームページよりー
 静嘉堂は岩崎彌之助(彌太郎の弟、三菱二代社長)と岩崎小彌太(三菱四代社長)の
 父子2代によって設立され国宝7点重要文化財84点を含むおよそ20万冊の古展籍と
 6500点の東洋古美術を収蔵しています。

所在地 東京都世田谷区岡本2丁目23

 

 

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曜変天目茶碗

 12世紀から13世紀中国南宋時代福建省建陽県で焼きあげられた
 天目茶碗の内最上級とされるもので現存するものは世界で3点
 その中でも静嘉堂が収蔵するものは最高級といわれています。

 日本の国宝の茶碗は計8碗、そのうち5碗が天目茶碗で曜変天目茶碗
 (曜変天目の条件を厳密に満たすもの)は3碗、その1碗が静嘉堂
 あります。
 実物を目の前で見たときの感動は一生忘れることはないでしょう。
 驚くほど美しく吸い込まれるようで神秘的で何とも言えないものでした。
 
 曜変天目茶碗は
 漆黒色の鉄分を多く含んだ釉薬を掛け一度に大量の碗を焼き上げる中、
 極僅か焼成過程で偶然に生まれたと云われています。
 漆黒の碗の内側に宇宙のコバルト色の星、星雲が点在してるように見えます。

 余談

 戦国武将が天目茶碗を求めたといわれています。
 織田信長武田信玄徳川将軍家など
 織田信長と1582年本能寺の変で共に焼失したと云われています碗は
 残っていれば国宝曜変天目茶碗となっていたでしょう。
 静嘉堂のものは徳川将軍家に伝わったものです。

 13世紀以後天目茶碗は中国で焼かれなくなった理由は曜変天目茶碗は
 余りにも美しく神秘的なため不吉の前触れといわれたのが原因のようです。

 現在は作陶の技術、釉薬化学分析など進み作られるようになっています。

 ニューヨーク美術館に収蔵されいる天目茶碗数は有名です。

 曜変の「曜」は(星)が輝く、光るの意味

 以上個人的見解です。